英国、欧州を発祥とする200mm角前後の角材を使用した軸組工法。P&Bとの違いは、「丸太を使えばポストアンドビーム」「角材を使えばティンバーフレーム」と言う識別が簡略的になされていますが、まぁ、それで良いのではないでしょうか。厳密に言うと、ティンバーフレームは連続するフレーム(ベント)を継梁(コネクター)で組み立てていく工法だとも言われていますが、その線引きは明確でないのが現状のようです。
ティンバーフレームは、P&B同様、真壁工法で仕上げるハーフティンバーと、大壁工法(外部には構造材を見せない)の北米工法とに分類されます。当時、長材の確保が困難な欧州の都市では、いかに短材や悪材を使うかというテーマがあったようですが、逆にそれがハーフティンバー独特の外観デザインを生んだ要因のひとつでもあるようです。逆に構造材を見せない北米工法の外観は、アクセントを表現するのが難しいですが、気密性や耐候性という観点からみると、こちらの方が日本の風土にあっていると言えるかもしれません。
当社のティンバーフレームは、220mm角のウェスタン・レッド・シーダーを標準仕様としています。頬杖、火打ちといったブレイスは曲線美をもたせたフォルムで仕上げ、その連続性とリズムを楽しんでいただきたいと考えています。またインテリアは、タイルや石、塗り材など、欧州の建築文化を漂わす素材で表現する事を、予算が許す限り実践したいと考えております。材の納めや締結は、P&B同様、ホゾ、アリなどで納め、金物で強度を持たせます。建物によっては、演出も兼ねてペグ(木栓)を多用する事もあります。


T邸(住宅)鳥取県西伯郡南部町延床面積 148.68u(44.9坪) 構 造 材 ウェスタン・レッド・シーダー OutLine.  
隣地の取得が思うようにいかず、狭小地に建てざるを得なくなった。これがこの建物のスタートラインである。
建物の間口は5.5mしか許されないという制約の中で、4LDKを満足させるには、3階建てのスキップフロアーしか選択肢が無かったように思われる。更に言えば、隣地との関係上や、奥にある車庫から出入りする車の動線上、1階部分は、よりコンパクトにしなければならない現実があり、両妻側の2階をブレイス(頬杖)でオーバーハングさせるという選択をした。
これらの機能的な満足を果たした上に、デザインというスパイスを少しだけ注入させていただいた。ドラマと戦いが詰まった、思い出深い1棟になりました。
Exterior
イギリスから輸入されたアンティークレンガを外壁に選択。アイアンワークとからめて。
ENTRANCE
   客人を最初におもてなしする空間、大事ですね。
 
Living Dining Kitchin
スキップフロアー独特の目線のズレが心地よい空間を生んでいる。天草石やランダムな塗りの表情にもこだわった。家具もオリジナルで。
Hobby Room
シーダーの構造柱を「隠した。」たまにはこういう切り口があってもいいと思う。
Others
サンタリーはやや異空間?
Bedroomはシーダーのクリアー材(無節)を使用。
凄く、キレイです。